研究活動



大阪大学の最先端の研究成果を社会実装につなげる

  • NECと大阪大学は、大阪大学吹田キャンパス内に「NECブレインインスパイヤードコンピューティング協働研究所(NBIC)」を2016年4月1日開設
  • 情報科学研究科を軸に、生命機能研究科、大阪大学と連携するNICT脳情報通信融合研究センター(CiNET)及び理研生命システム研究センター(QBiC)と緊密に連携
  • 情報科学、脳科学の最先端の知見を融合することで、新しい脳型コンピューティングシステム(Brain-Inspired Computing System)を実現する
  • 研究開発活動に加え、脳型コンピュータの社会実装に向けたビジョンや普及のためのシナリオの策定に取り組む

NBICと関係機関

目指すのは知性を持った脳型AI

  • ICTは、信号処理、マルチメディア処理、ビッグデータ解析として発展してきたが、今後は知識が連携した知能、そして知性処理へと高度化し、情報処理は「脳」に近づく
  • 脳が持つ優れた環境適応力、認識力、判断力、ならびに高効率な消費電力性など、脳の特性に学ぶ新しい情報処理技術を開発

知性ピラミッド

ICTの進化

背景

  • 少子高齢化による労働力不足の深刻化が予測され、知的労働の支援が求められている
  • 現在のAI技術では、事前に想定できない新しい環境や曖昧な状況に適応できないことが課題
  • 人の脳に学ぶことで、今までの想定された環境下における論理的、客観的な計算処理だけではなく、日常シーンでの変化する環境下における直観的で主観的な処理も行える機能の実現を目指す

NBICのアプローチ

中期目標:柔軟な外界認識の実現

  • 人のように外界を把握し、学習する認知機能を実現する
  • 今まで見たこと、聞いたことがなかったものでも分別でき、新たな経験として成長していくことができる
  • 発達的認知マシーン(Developmental Cognitive Machine)として、2019年度に基礎概念の実証を行うための試作プログラムを完成させる

脳型AIシステム